60代男性「前歯にひびが入っている」あごの動きを確…｜お知らせ・ブログ｜むし歯や歯周病の予防に特化した町田の歯医者「前田歯科医院」の症例

Before→After

ご相談内容

2018年より通院されている患者様から「前歯にひびが入っている」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左上前歯（側切歯／2番）の被せ物には、噛み合わせや歯ぎしりなどが原因で起こるひび割れ「クラック」が見られました。
奥歯で噛み合わせた時、上の前歯が下の前歯と噛み合っていない部分や、歯の先端同士で噛み合う「切端咬合」が認められました。

患者様の歯型模型で噛み合わせやあごの動きを確認する「咬合診断」を行った結果、左下の奥歯（第2大臼歯／7番）が下あごを横へ動かす際に誘導する「ガイド」の役割をしていました。

治療後の前歯のひび割れを防ぐためにも、前歯や奥歯の噛み合わせを変える必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

上下左右前歯（犬歯／3番）でガイドを行う正常な噛み合わせにするために、上左右犬歯は摩擦に強く耐久性がある「ジルコニアクラウン」を装着して噛み合わせを変える治療をご提案しました。
併せて、上前歯4本（中切歯／1番、側切歯）もクラックや噛み合わせの改善のため、同じジルコニアクラウンでの治療をご提案しました。
犬歯でのガイドにすることによって、クラックが入らないように歯を保護できることをご説明し、治療への同意をいただきました。

まず、ジルコニアクラウンを装着する予定の歯を削る「支台形成」を行い、仮歯「テンポラリークラウン（TEC）」を装着しました。
支台形成後は歯型模型を作製し、噛み合わせ・形態・色調を確認するための仮歯「プロビジョナルレストレーション」を装着しました。
何度か調整を重ね、完成したプロビジョナルレストレーションをデジタルスキャンで反映して、ジルコニアクラウンを製作しました。
その後、削った歯の面に細かなパウダーを噴き付けて汚れを落とす「エアーフロー」で清掃し、歯科用セメントにてジルコニアクラウンを装着しました。

術後の経過・現在のご様子

噛み合わせは改善され、ひび割れなども見られず経過は順調です。
見た目もきれいになり、明るい印象の口元になりました。

患者様は「細かい対応できれいな歯にしてもらえて嬉しい。予後のこともしっかりと考えた治療を提案してくれて感謝している」と大変ご満足いただけました。

現在は、定期的なメンテナンスにご来院いただき、経過を確認しています。

この治療のリスクについて

・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療（保険適用外治療）です

• 年齢・性別60代男性
• 診療種別自由診療

• 治療期間の目安4ヶ月
• 治療回数の目安–

• 治療費総額の目安1,292,700円